工事の状況

4月18日

先日舗装工事の完了をもちまして、当工事はすべて完了いたしました。
地域住民の皆様には多大なるご協力をいただきましてありがとうございました。

今回住宅地での作業であるということと、川副町特有の粘性土質で作業であったため、できるだけ振動等を抑えるよう努力してまいりましたが
やはり多少の振動、騒音などあったかと思います。にも関わらずねぎらいの言葉をくださるだけでなく、積極的に工事にご協力してくださる方が多数おられ、
比較的スムーズな工程で作業ができたのではないかと思います。
また地域住民の皆様にできるだけわかりやすい工事を目指し、下水道工事からのお知らせという形で文書を何度かみなさまにおくばりしてまいりました。
そしてホームページにて工事の現況報告や説明をさせていただきましたが、私も初めての試みでありましたのでなにかと行き届かないことがあったかと思いますが皆様のご協力により今日の無事故無災害での完工を迎えることができたと思っております。
改めてみな様に御礼申し上げます。

5月中旬頃に完成検査を予定しております。
その後上下水道局より下水道使用許可の通知が来ると思いますので、よろしくおねがいします。

3月31日

主要工程の大部分の工事が完了しました。
後は舗装復旧工事を残すのみとなりました。
マンホールの中を見ることはあまりないと思いますので。マンホールの中の写真一部を添付します。

3月10日

現在島田様宅前付近で本管推進工事を行っております。

作業を開始して数か月の期間がたち、下水道工事がこれほど時間がかかるものだとは思っていなかった方もおられると思います。
現在進捗は90%ほど上がっておりますので今しばらくご不便をおかけいたしますことをご理解ください。

下水道工事がなぜこれほど時間がかかるのかを簡単に説明しますと、
下水道というものは各家庭の排水を処理場まで運ぶために自然流下という方法で運びます。
自然流下とは下水管を斜めに設置しその勾配で自然に流れる単純なしくみです。
対して上水道は水道の蛇口をひねると水が噴き出ことでお分かりいただけるかと思いますが管内に圧力をかけて水を運びます。
このちがいですが、圧力をかけて運ぶ場合は管の高さなどはあまり関係ありません。逆勾配であっても圧力により運ぶことができます。
しかし下水道は自然流下ですので一定の勾配がないとつまったりなどの不具合がおきます。
この勾配ですが、おおよそ0.35%から0.5%の勾配です。これは1mのあいだに3.5mmさがるという勾配です。
そのため下水道工事は1mm単位という繊細な工事ですので上水道工事等と比較するとどうしても時間がかかってしまいます。

2月6日
現在マンホールをつくっています。
マンホールの作り方には大きく分けて2種類あります。
マンホールそのものはコンクリート製ですが現場でコンクリートを打設し作製するやりかたと、工場で制作し現場で組み立てるやり方です。
当現場ではその両方を採用しておりますが、比較的深い場所では現場でコンクリートを打設し作製しております。

マンホールの中は鉄筋がたくさん入っております。

躯体が完成するとこのような状態になります。このマンホールは内径が1m50cmあります。

その後覆工板と、ケーシングの上部を撤去し完成です。

この現場で作成するマンホールのメリットとしては比較的安価であること、重量物の運搬据付などがないので比較的作業が安全であることがあげられます。
しかしデメリットとして作成に時間がかかるという点があげられます。

1月17日

現在下図の位置で推進工事を行っております。

以前工事した路線をまた工事しているように思われている方もおられるかもしれませんが、
下水道本管は深い位置にあるので各家庭の排水を比較的近い場所に小さなマンホールを設置しそこに流します。
その後大きなマンホールへと接続しております。

大まかには上記図のようなイメージになります。
現在施工している路線だけでも大きいマンホールを6基、小さいマンホールを6基設置します。
ですので、現在施工している道路内に埋設する下水管は1本ではなく複数本あります。
下水道本管と違いこのサービス管と呼ばれる管は比較的距離が短く、また限りなく宅地に近い場所に設置いたしますので、
駐車場の出入り等でご迷惑をおかけしておりますが、何卒ご協力をお願い申し上げます。

1月11日
現在各家庭の小口径汚水桝設置工事をおこなっております。


※写真:フリーインバート桝

上記写真のフリーインバート桝と呼ばれる塩化ビニール製の桝を敷地内に設置します。

上記の写真は桝を設置し下水道本管に接続した状況です。
このように各家庭の下水を一軒づつ取り出し下水道本管に接続していきます。

下水道工事が完了いたしますと佐賀市上下水道局より使用許可の通知がまいりますので、その後許可業者に依頼していただき、
台所やお風呂、トイレなどの排水をこの桝に接続してください。

上記の写真は各排水管を集合させ桝に接続した状況です。
重ねて申し上げますが佐賀市上下水道局からの許可通知がきてから接続工事を行ってください。

この工事は今回下水道設置を依頼してあるすべてのお宅で行います。
工事の際は前もってご連絡いたしますのでよろしくおねがいします。

12月28日
今年の作業は本日をもって終了します。
現在仮舗装工事を行っております。
これは年末年始休暇中に砕石等が飛散するなどして道路交通に異常があってもすぐに対応することがむずかしいので、最低限のアスファルト舗装をしているものです。本舗装復旧は下水道管路工事終了後に行います。

※写真:仮舗装完了

来年の作業開始は1月6日となりますので皆様よろしくお願いします。

12月16日
当作業所は「小々森・鹿江地区管渠布設工事安全連絡協議会」に加入しています。
現在小々森・鹿江・道免地区で10以上の下水道工事が同時に施工されています。
多数の交通規制が行われており、地元住民の皆様には大変ご不便をおかけしておりますが、我々工事業者も連絡調整を図り、
より安全に工事をするべく努めておりますので、何卒ご協力をお願い致します。
「小々森・鹿江地区管渠布設工事安全連絡協議会」の活動内容についてはついては別ページで紹介しておりますのでご覧ください
「小々森・鹿江地区管渠布設工事安全連絡協議会」特設ページへ


※写真:安全協議会のぼり

こののぼりがある工事現場は安全連絡協議会に加入しておりますので、なにかお気づきの点があれば最寄の加入工事現場にご一報ください。

12月16日
現在原田様宅前から内田様宅前の下水道管路布設工事を開削工事で施工しています。

開削工事に関してましては「下水道工事とは」の開削工法を参照していただくとわかると思いますが、比較的浅く管を埋設する場合に採用する工法です。


※写真:管渠布設完了

写真のように直接道路を掘削し、塩化ビニール製の管を埋設接合していきます。

11月27日
現在の進捗状況を報告します。


※進捗状況平面図

上記図の青線が下水道管路工事が完了した路線です。
赤線が現在施工中の路線です。
緑線が未着工の路線です。
下水道管路工事が終わりますと、マンホールの設置工事、各家庭への排水管と汚水枡の設置工事という順番ですすんでいきます。
工事の都合上全ての下水道管路工事が終わる前にマンホールの設置工事や各家庭の汚水枡工事が始まる事がございますのであらかじめご了承ください。
全ての下水道工事が終わりますと、その後舗装の復旧工事をおこないます。

11月23日
現在矢カ部様宅前から消防署前まで管路推進工事を行っております。

11月15日
現在も江頭様宅前から糸山様宅まで管路推進工事を行っておりますが、今日は管路推進工事について説明します。
推進工事については以前説明いたしましたとおり、発進立坑から到達立坑まで地下をトンネルを掘るように管路を作る作業です。


※推進工略図

上記図のような状況になります。

工事風景は下写真のような状態です。


※推進工全景

発進立坑(手前)と到達立坑(奥)部分だけに作業者がいる状態です。
地下での作業の様子を紹介します。


※リード管推進状況

上の写真は発進立坑内部の様子です。
リード管と呼ばれる直系6cmの鉄の棒を地中に推進している状況です。
これが推進工の中の1工程目の作業ですが、これはリード管の先端にターゲットと呼ばれるランプが付いており
写真右側の作業員がターゲットの位置を指示することでリード管が狙った方向に進む事ができます。
手前にいる作業員が機械を操作しています。


スピーダヘッド到達状況

上の写真は到達立坑内部の写真です。
リード管が到達立坑に到達した状況です。
これで推進工の1工程目、リード管推進が完了します。


※ダミー管推進状況

上の写真は推進工における2工程目の作業です。
リード管推進完了後、ダミー管と呼ばれる塩化ビニール製の管をリード管の後ろに取り付け、続けて推進していきます。


スクリュー写真

ダミー管の中には鉄製のスクリューが入っており、これが回転することで土を手前に排出しながら推進します。
ダミー管推進は本来しなくてもいい工程ですが、スクリューの回転により下水道管路を傷つけないようにするための工程です


※ダミー管到達

上の写真は到達立坑内部の写真です。ダミー管が到達立坑に到達した状況です。
これで2工程目の完了です。


※本管推進状況

上の写真はダミー管推進後新品の塩化ビニール管を推進している状況です。
これが3工程目になります。すでに土を排出している為管の中には何も入っていません。


※推進完了


※推進完了

上の写真は推進完了した際の写真です、約50mほど推進しており、反対側からライトでてらしています。
これで低耐荷力3工程推進の完了です。
管の直径は15cmです。

11月13日
現在江頭様宅前から糸山様宅前まで管路推進工事を行っております。

10月26日
現在も引続き立坑をつくっています。
今日は立坑築造工事について説明します。
立坑築造工にもいくつかの工法があります。
代表的なものに「鋼矢板立坑工法」「鋼製ケーシング立坑工法」「ライナープレート工法」「沈設工法」といったものがあります。
当現場では「鋼製ケーシング工法」が採用されており、その工法のなかのSPM工法にて施工しております。
下の写真は鋼製ケーシングの写真です。


写真:鋼製ケーシング

この鋼製ケーシングと呼ばれる直径2.0m程の鉄の管を地中に縦に埋設していきます。


写真:鋼製ケーシング圧入状況

ここでSPM工法について説明しますが、鋼製ケーシングをグルグルと回転させながら地中に押し込んでいきます。
規定の高さまで押し込むとケーシングの中を掘削し規定の高さまで土を除去しますが、殆どの場合地中には地下水脈があります。
水には水頭差を0にしようとする力があります。
「水頭差を0にする」というのは水が同じ高さを保とうとする力のことです。
立坑のように一部分だけの水位を下げたりなくしたりすると水は立坑内の水位を上げようとしてきます。
そのときに水が立坑内に噴出すると同時に周りの土を一緒に噴出させ下図の用に立坑を破壊してしまいます。
粘性土でこのような現象が起きることを「ヒービング」といいます。


図:ヒービングによる破壊現象

このようなことがないように、立坑内を掘削するときには水位を一定に保ちながら掘削します。
つまり立坑内に水を注水しながら水の中で掘削を行います。

しかし、このままではもちろん作業はできませんので最終的には水を抜きますが、その為に水の中でコンクリートを打設します。
コンクリートは水より重たいので下に沈んで固まります。
コンクリートがケーシングに食い込みますのでコンクリートの重量とケーシングの重量、そしてケーシングと土との摩擦で地下水と土を押さえ込み、立坑内への水の浸入をふせきます。
これが「鋼製ケーシング立坑工法」の主な概要です。


図:ケーシング工法完了略図


写真:ケーシング打ち込み完了

その後水を抜きますが水中でコンクリートを打設するために、水がアルカリ性にかわってしまいます。
これを酸性の部質(硫酸ばんど)で中和し、放水します。

10月17日

現在推進工事の為の立坑をつくっています。
下の写真はその工事の様子です。


推進工事とは下水道管を埋設するための工法のひとつで発進立坑から到達立坑まで推進機械を使用し、
地下をトンネルを掘るように管路を築造する方法です。
比較的管路が深い場合に用いる工法ですが、掘削する場所が立坑部のみとなり、舗装を傷めずに施工する事ができるというメリットがあります。
一日の作業が終わると鉄製の蓋を被せるだけ道路を開放できるため交通量の多い場所でも用いられます。
当現場での立坑の深さは4m〜5m程度です。

図:推進工法略図


写真:立坑に蓋を被せた状態


10月7日

現在埋設物調査のための試掘を行っております。

地中にはいろいろな物が埋設されています。
水道や電気、ガスといったライフラインなどが主ですが、下水道工事を行う際には
その埋設管を全てよけていかなければなりません。
しかし、区画整理や圃場整備によって地形が変化している為、図面上では確認できないものも多々あります。
そのため実際に地中を掘削し埋設管の位置を目視で確認することが重要になっております。

下の写真は水道管を確認しているところです。